2010年12月24日

熱いサイト向き?「.djドメイン」

アフリカ北東部・"ジブチ(Djibouti)共和国"に割り当てられているccTLD(国別トップレベルドメイン)、それが".djドメイン"です。

>>.djドメイン【ゴンベエドメイン】

この".djドメイン"、国内外のDJやラジオ局・音楽関連サイトなどに使用されています。日本では、大阪の人気ラジオ局・FM802や、MONDO GROSSOのリーダー・大沢伸一のオフィシャルサイト(現在は.comがオフィシャルになっているようですが。。。)などが上げられます。

>>FM802 http://funky802.com/
>>大沢伸一 http://www.shinichiosawa.dj/

しかし、日本国内ではほとんど確認されておらず、取りたい文字列が比較的簡単にとれるというウワサです。



さて、.djドメインが割り当てられている"ジブチ共和国"はどんな国なのでしょうか。


人口はおよそ864,000人、面積はおよそ23,000k㎡。とても暑い国で、夏には最高気温40℃・湿度が80%と、まるでスチームサウナの中にいるようなお天気の日もあるそうです。

そんな厳しい暑さのお天気ということもあり、ジブチ共和国には国産野菜がありません。ないというより、育たないのです。ですから、ジブチの人々は、野菜をフランスやエチオピアなどからの輸入に頼らざるを得ませんでした。

しかし現在では、ジブチの中でも標高が高く、気温の穏やかな地域で、農業への取り組みが進んでいるそうです。ジブチの人々が、ジブチの国産野菜を食べられる日が、早く訪れるといいですね。





今のところ、野菜は輸入にたよっているジブチ共和国ですが、フランスから独立したのが1977年と最近だということや、昔にフランスの影響を多く受けていたということもあり、バゲットパンがとってもおいしいことで有名です。

>>ジブチ☆ナバット ジブチごはん

ジブチのレストランや食堂でも、おかずを注文すると、このおいしいバゲットが必ずついてくるそう。日本の白ご飯のように、ジブチの人々にとって身近な食べ物なんですね。

ジブチのおいしいバゲット、食べてみたいなあ。。。


■関連サイト
>>ジブチ:その土地の食:2人の世界旅:旅して
>>外務省:ジブチ便り
  


Posted by lblog at 11:34Comments(0)ドメイン雑学

2010年12月20日

「.cat」ドメイン -猫のように自由な国から-


「.cat」というドメインをご存知ですか?猫好きの人にはたまらないこのドメイン。実はこのドメインは、"猫"という意味ではなく、スペイン北東部の"カタルーニャ(Catalunya)"という州の頭文字を現しています。

"カタルーニャ州"という名前はあまり聞きなれないかもしれませんが、"バルセロナ"と言われればご存じの方も多いはず。バルセロナはカタルーニャの中心都市に当たります。ガウディのサグラダ・ファミリア教会やサッカーのFCバルセロナなどで、日本でもおなじみですね。

この.catドメインですが、カタルーニャの文化や言語をプロモートしてくれる人なら、言語を問わず誰でも取得できます。猫好きの人ももちろん取得可能!というのも嬉しいところ。

カタルーニャ州の面積はおよそ32.114k㎡、総人口およそ7,364,078人。公用語の中には、アラン語やカスティーリャ語に加えて"カタルーニャ語"という独自の言語もあります。カタルーニャの美術館では、スペイン語とカタルーニャ語、2種類の表記がされているそうです。カタルーニャの人々は「スペイン」という国の中にあっても、カタルーニャの文化や風習を誇りにしていることが分かりますね。

そんなカタルーニャ州は、数々の芸術家に愛された土地だといわれており、数々の"巨匠"と呼ばれる芸術家を生み出しています。キュビズムを生み出した「ピカソ」は14歳の時にバルセロナに移り住み、少年期をバルセロナで過ごしていますし、前述の"サグラダ・ファミリア教会"の建築家「ガウディ」もカタルーニャ出身で、バルセロナを中心に活動していました。

>>Trip!Trip!/ピカソ美術館→カタルーニャ音楽堂 ~マドリッド・バルセロナ旅8
>>ガウディの遺産

カタルーニャは貿易港として発展してきたこともあり、スペインより700年も早くヨーロッパの影響を受けていたといわれています。現在でも、ヨーロッパからバルセロナへ移住する人や学生もたくさんいるそうです。

このように外国人を受け入れることで様々な文化が融合した"カタルーニャ州"。その結果、カタルーニャでは地区によって、中世と現代・古い物と新しい物を同時に見ることができます。このような柔軟で自由なカタルーニャの雰囲気がピカソやガウディのような、「芸術界の巨匠」を生み出すのかもしれません。

数々の優れた芸術家を生み出した土地、スペイン北東部・カタルーニャ州。そのドメイン名が、自由でしなやかな「猫(.cat)」だなんて、なんだかぴったりですね。

■関連サイト
>>カタルーニャ観光
>>関西カタルーニャセンター

  


Posted by lblog at 14:36Comments(0)ドメイン雑学

2010年12月17日

北播磨のおみやげに♪どぶろく「女切峠(おんなきりとうげ)」

こんにちはニコニコ

今日はドメインの話題をお休みして、
北播磨のおみやげの話題を拍手

北播磨の地域は、平成16年にどぶろく特区に認定されたそう。ピカピカ
そこで待ちおこしの起爆剤として、どぶろく「女切峠(おんなきりとうげ)」が誕生したそうです。

吟醸風味や甘酒ハートなど、バリエーションも豊富good

北播磨のおみやげにおすすめです!!



■関連サイト
>>原始人会
>>旨い。北播磨  


Posted by lblog at 12:10Comments(0)兵庫・播磨の話題

2010年12月13日

スイスなのになぜ「ch」?

ccTLDは「country code」のトップレベルドメイン。つまり、国や地域に割り当てられたものですから、その国を2文字で表したものがあてがわれているのが一般的なカントリーコードです。日本であれば「(Japan)jp」であったり、台湾であれば「(Taiwan)tw」のようになっています。

では、スイスはどうなっているかというと英語で(Switzerland)ですので、「sw」かな? と思ったりしますが、「sw」というTLDは存在しません。スイスに割り当てられたトップレベルドメインは、なぜか「.ch」になります。

なぜスイスが「ch」なのか?今回はスイスドメインの謎に迫りたいと思います。

みなさんはスイスがどこにあるか知っているでしょうか?「たしかヨーロッパの……どこかに……」というぐらいの知識しか持ち合わせていない人が多いのでは、と想像しますが、フランス・ドイツ・イタリア等の三大国に囲まれた、750万人ぐらいの国です。

スイスといえば永世中立国として有名ですが、日本のように戦争をしない国という意味ではなく、自らは戦争を開始しない、また他国の戦争にも加担しないということを宣言しています。自国に侵略があった場合は自ら撃退しなければならず、他国に援助を依頼することもできません。その為、強力な軍事力を自ら持つことになります。

第二次世界大戦時にはヒトラー率いるドイツ軍やフランス軍の侵略に対し、数十万人の戦闘員を動員して、国民の一割以上を各地に配置し、侵略に備えていたようです。

三つの大国に囲まれた同国は各国を繋ぐためのパイプラインとして、格好の的になっていましたが、通称砦作戦として通商路、つまりトンネルや鉄道に爆弾を仕掛け、国土の5分の1をしめるアルプス山脈に篭ってゲリラ戦をすることを宣言したそうです。

結果、スイスを侵略しようとした各国は重要なパイプラインを断たれては意味がないと、退却せざるをえなかったようです。

スイスは現在でも避難用シェルターや戦車侵入防止設備が街中にある等、高度な武装を続けていますが、歴史的に外国人も多く、言語、宗教共に、多岐にわたります。しかし通貨であるスイスフランは世界でもっとも安定した通貨とも言われているようです。スイス銀行※はゴルゴ13でも有名ですね。
※スイス銀行という銀行名は存在しません。

スイスフランの紙幣は6種類あり、公用語であるドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語の4種類の言葉で国名が表記されています。それぞれ(Schweiz Suisse Svizzera Svizra)となりますが、硬貨や切手等、書くスペースがないときはラテン語の「Confederatio Helvetica(コンフェデラション・ヘルヴェチア)」を略した「ch」を使います。

つまりスイスドメインの「ch」はラテン語からきており、どの公語でもない言語で公平になるようにしたのが理由のようです。

スイス政府観光局

スイスは銀行も有名ですが「アルプスの少女ハイジ」の舞台である、アルプス山脈、そこで取れるチーズ、他にもワインやチョコレート等、 特産品が多数あり、観光にも力をいれ、日本人向けのツアーもよく行っており、一度は行ってみたいと思わせるほどの魅力満載な国です。

※参考サイト
世界のお金の話
地球史探訪: スイス、孤高の戦い
  


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2010年12月10日

「cc」ドメイン―ドメインは開放の証

ココス諸島は600人程度の住民しかいないオーストラリアの領土で、「.cc」というccTLDを持っています。ドメインとしての魅力は非常に覚えやすく、早くに一般に開放されており、誰でも取得が可能なことから、「.cc」が取得された数は2006年時点でも約58万ドメインと、「.tv」や「.jp」に並ぶ人気のドメインです。

一時は、アメリカのベンチャー企業である「eNIC Corporation」が管理していましたが、現在(2009年07月時点)では、米国VeriSign社が管理しています。

現在、1年間無料ドメインとして開放されており、あらゆる言語に対応しています。1アカウントで2つまで無料でドメインの取得を行うことができます。

■CO.CC取得サイト http://www.co.cc/

ただし、人気のあるドメインや色々、設定などを変更したい場合は有料の原因になることもありますので、ご注意下さい。

eNICは登録費用の値上げやサービス内容を突然変更したりと不安定なこともある企業でしたが、米国VeriSign社にドメインの権利を売り渡したことにより、こういった不安定要素がから逃れそうです。

ところで、今回はそんな小さな島、ココス諸島とはどんな国なのかを見てみましょう。

ココス諸島は1984年、正式にオーストラリア領になり島民はオーストラリアの市民権を持ち、通貨もオーストラリアドルで、公用語も英語とマレー語だそうです。

ココナッツの実がなるココヤシの木の生産が中心で、胚乳を乾燥させて作るコプラが経済を支えていましたが、最近では観光事業にも力をいれ、国立公園もできたようです。

ココスの語源はココナッツがたくさん取れる島にちなんで名付けられました。しかし公式には1955年にオーストラリア政府へ管轄が変わってココス(キーリング)諸島と呼ばれるようになりました。

ココス(キーリング)島の観光協会株式会社(英語)

その観光スポットの一つとしてオセアニア・ハウス(元・王宮)があります。

ココス諸島は150年に渡ってロス家による島の専制支配がされていました。ロス家が農奴制な制度を引き、ココス王として君臨しているときには、通貨はココス諸島内だけで通じるプラスチック硬貨で、外部へ繋がる唯一の船はロス家が管理し、独立支配が5世代にわたって続いていました。

1955年にはイギリス植民地からオーストラリア政府へ管轄が変わったものの、封建的なかたちでの独立は許可せず、1978年にはロス家の自宅であったオセアニア・ハウス以外の土地をオーストラリア政府が買い取り、5年後にはロス家が運営していた船での運搬も島民が利用しなくなり、ついにはロス家は自宅を売り払ってオーストラリアに逃亡したそうです。

現地島民がようやく開放され、その翌年84年に前述したように、めでたくオーストラリア領となったのでした。

このときオーストラリア領にならなければ、「.cc」ドメインも生まれていなかったことでしょう。

個人統治領については後述のリンクに詳しいです。

※参考サイト
■クルーニーズ・ロス家(豪領ココス諸島)
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/zatsu/kojin#02

  


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2010年12月07日

「tv」ドメイン―国滅亡の危機を救ったお話

ツバル(Tuvalu)ドメインと聞いていきなりピンと来たあなたは、かなりのドメイン通だと思われます。ツバルドメインが何のことか知らなくても、TVドメインと言えばもう少しなじみがあるかも知れません。

今回は通称TVドメイン、そんなツバルドメインについてのお話を。

ツバルというのはもちろん国名で、南太平洋の中南部に位置する小さな島々からできています。八つの島という意味を持つ国ツバル。1978年に独立したばかりの、まだ比較的新しい国です。国旗には九つの星が描かれ九つの島を表していますが、国名が八つの国という意味なのは人が住んでいるのが八つの島の為だそうです。

ツバルという国は海抜が平均で1.5m!一番高いところでも、海抜5mというから驚きで、国自体が水没の危険がある(果ては国が消滅?)といわれています。それに伴って土地が貧弱であることから農業には向いてなく、財源のほとんどを海外向けの産業で成り立たせているようです。

しかし、自給自足が成り立つ豊かな島だったのでそこまで切迫した状況ではなかったのですが、ISO(国際標準化機構)のISO3166で規定されている 2文字の国コードを原則としているため、「.TV」というカントリーコードが与えられました。

ドメインを使う人たちにとって、この国のドメインを検討する機会が多いと考えられるのは、トップレベルドメインが「tv」で、テレビ関係のイメージが湧きやすいことにあります。実際にテレビ関係のドメインとしての利用価値が非常に高く、一般に開放されているドメインであることから、普及率は日本でも高く、放送局関係のサービスなどで利用されています。※後述

ツバルはこのドメインを2000年にカリフォルニアのベンチャー企業dotTV社に約5,000万ドルで売却し、この利益を元に、ツバルは国際連合加盟を果たしました。本来ならdoTV社が「.TV」ドメインで利益を上げていく予定だったのですが、2002年、米VeriSign社に使用権ごと買収されました。

そういった背景から、あまり豊かではない財源しか持たないツバルは、突然ドメインのロイヤリティなどから資産の確保ができるようになり、当面は安泰という話を聞きます。

まるでアメリカンドリームのような一発逆転の運命も、割り当てられたトップレベルドメインで作られました。

このようにドメインには一国をも救う力を持っているのです。

そして、観光産業も多少知名度を上げていきましたが、最近では豪州やニュージーランドでの季節労働から戻ってきた人々の新しい生活スタイルや地球温暖化だけではなく、以前にはなかったペットボトルやアルミ缶等が増えてきているのも事実です。

こうしたツバルの課題に対して、日本はこれまで無償資金協力を行ってきました。インフラ整備や技術の無償提供です。今後ツバルには海岸保全、防災等について、ODA(政府開発援助)を実施していく方針を固めました。

そして、藤田議員のBlogではODAで調査した際の記録も残されています。その記事では「ツバルの水没や海面上昇はマユツバ?」という内容でとても興味深い内容になっています。

※主な放送局関係のTVドメイン


※主な放送局関係のTVドメイン
エンターテイメント・チャンネル「LaLa TV」

インターネット放送局「あっ!とおどろく放送局」

ダーツを愛する方のための動画情報配信サイト「9darts.TV」

ネットシネマ|NETCINEMA.TV


※参考サイト

■外務省

http://www.mofa.go.jp/Mofaj/press/pr/wakaru/topics/vol27/index.html

■ツバルの動向

http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2000/0906/tuvalu.htm


http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2002/0108/tv.htm

■ツバル概要

http://www.pic.or.jp/country/tuvalu.htm
  


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2010年12月06日

toドメイン―世界で一番早く一日がはじまる国のドメインとは?

世界のドメイン名には様々な種類があります。我々日本人にとっては、ccTLD(国や地域ごとに割り当てられたトップレベルドメイン)の中でも「jp」(日本)や「tv」(ツバル)等は馴染み深いものですが、世界にはもっとたくさんのドメインがあります。

今回は日本人でも簡単に取得することが出来る「to」(トンガ)のドメインについて調べてみたいと思います。

「to」は公式名トンガ王国のドメインです。トンガ島を中心とした10万人ぐらい人がいる国で、オーストラリアからさらに東側に2000kmほどの位置あります。トンガで有名なことと言えば、日付変更線がすぐ西側にあり、世界で一番早く一日が始まる国として知られています。

観光産業が充実はしているようではないので、旅行先としてはまだ日本では馴染まれているとは言いがたいですが、ことドメインに関しては、日本向けにTonicJapanが1997年に公式登録所として開設されたことから、「to」ドメインは日本人には昔から利用頻度の高いものでした。

URLの最後がtoで終わり、当時2文字から取得できることから「ka.to」(加藤)や「sa.to」(佐藤)などとして取得されていて興味深いです。他にも「go.to」は後藤さん? それとも英語のGo to? あるいは五等だったりして色々面白いかもしれません。英語のtoとして使いやすいことから「able.to」や「going.to」など、面白い使い方も出来るかもしれません。

先ほどトンガの観光産業は充実していないと言いましたが、実際の旅をされた方のホームページを見ていると、グァムなどの有名な場所にも勝るとも劣らない魅力が広がっているように思えます。

■関連サイト
>>トンガドメイン公式ページ